<植木の木材腐朽菌>

ベッコウタケ

Perenniporia fraxinea
ベッコウタケ発生状況
2011年7月26日 東京都渋谷区
寄主はケヤキ。


ベッコウタケの子実体
2011年7月26日 東京都渋谷区
寄主はケヤキ。
ベッコウタケの成菌
2012年6月24日 神奈川県真鶴町
成菌。

ベッコウタケの菌糸と厚壁胞子
2009年10月
腐朽材中の菌糸と厚壁胞子
寄主はエンジュ。

症状

・根株心材腐朽。
・白色腐朽。
・街路樹など植栽された樹木に多いため、都市型の木材腐朽菌とされる。罹病した樹木は根元に腐朽を起こし、枯死あるいは倒伏する危険性が高い。

病原菌と発生条件

・担子菌類。ヒダナシタケ目サルノコシカケ科オオスルメタケ属。
・子実体は一年生で、発生初期はこぶ状で、成長すると座生で無柄。5月くらいから発生する。巾は5~20cm、厚みは0.5~3cm内外。傘表面は黄色から褐色~黒色となり、周辺部は淡色。不明瞭な環紋。
・管孔は円形。灰白色。6~7個/mm。
・分布は日本全国。
・広葉樹と一部の針葉樹(イチョウ)に発生する。サクラやケヤキ、ニセアカシア、ユリノキなどに被害が出やすい。
・地際部や根に傷ついた傷口から侵入する。

 

防除法

 

 

 

備考

・2菌糸型。原菌糸は無色で、かすがい連結がある。
・担子胞子は5~7μm×4.5~5.5μm。一端が尖る広楕円形で無色。
・厚壁胞子は傘肉や腐朽材に多数形成され、球形~広楕円形。

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