<植木の病害虫>

ごま色斑点病

Entomosporium mespili
落葉した生垣
ベニカナメモチ 落葉状態の生垣
2011年2月28日
神奈川県相模原市

葉の表面の病徴
ベニカナメモチ 葉の病徴
2011年1月2日
横浜市緑区

分生子
分生子
2011年6月

症状

3月下旬から4月に、葉に赤紅色の円形の斑点が生じ、次第に広がりながら、褐色~黒褐色に変色していく。罹病して黒変した葉は一斉に落葉し、落葉樹のようになる。ベニカナメモチでは一番被害が多い病気。樹勢が衰え枯死に至ることもある。

病原菌と発生条件

・病原菌は真菌門不完全菌亜門に属する。
・ベニカナメモチ、シャリンバイ、カリン、ビワなどに発生する。近縁のレッドロビンにも罹病するが、葉に斑点ができるぐらいで進行が止まり、深刻な事態にならない。

防除法

発生率が高い病気で、ベニカナメモチでは特に発生が多い。年々蔓延していくため、初期の対策が重要である。
・罹病葉の除去。
・5月初旬から8月に月2回程度薬剤散布を行う。(ベノミル水和剤、チオファネートメチル水和剤、有機銅水和剤などの殺菌剤)

備考

 
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