<植木の病害虫>

ツタ褐色円斑病

Phyllosticta ampelicida
ツタ褐色円斑病
病葉(初期)
2023年7月16日
横浜市緑区

ツタ褐色円斑病
病斑上の分生子殻
2023年7月16日
横浜市緑区

ツタ褐色円斑病
分生子殻
2023年7月16日

ツタ褐色円斑病
分生子
2023年7月16日

症状

4月下旬くらいから秋まで、葉に褐色の小さな斑点が多数でき、斑点同士がつながって、目立つ病斑となる。病葉は黄化して、激しく落葉する。発生すると、発病を毎年繰り返すことが多い。

病原菌と発生条件

・ 子嚢菌門ボトリオスフェリア目,。
・ナツヅタに発生する。個体により抵抗性に大きな差がある。
・病原菌:Phyllosticta ampelicida
・分生子殻は類球形で、径70-100μm。分生子は無色、単胞、球形~卵形、7-9.5×6-7.5μm、頂部に粘質の付属糸をつけるものがある。
・越冬は落葉上の分生子殻が発生源になり、展葉期は、雨によって分生子が伝播する。

防除法

・病葉の除去
・殺菌剤散布:ダコニール(予防)、ベンレート(治療)など。

備考

参考文献:
花木・鑑賞緑化樹木の病害虫診断図鑑,法政大学植物医科学センター,大誠社,2020 ほか

病害虫のindexページへ戻る
HOMEへもどる