<きのこ図鑑>

ツバキキンカクチャワンタケ 椿菌核茶碗茸

Ciborinia camelliae L.M. Kohn

ツバキキンカクチャワンタケ
2023年2月10日 宿主はカンツバキ
横浜市緑区 新治市民の森

分類

キンカクキン科ニセキンカクキン属

生態

・発生時期は、冬~早春。
・発生場所は、ツバキやサザンカの樹冠下。
・落下した花弁内で菌核をつくり、樹下で胞子を放出する。

形態(肉眼的)

・子実体は薄茶色。椀形から、成長すると平開し、中央は窪む。径10~20㎜ほど。
・柄は4~5cmほど伸びて黒い菌核につながる。

ツバキキンカクチャワンタケ
子のう
2023年2月10日 メルツァー染色
横浜市緑区 新治市民の森

ツバキキンカクチャワンタケ
子のう胞子
2023年2月10日
横浜市緑区 新治市民の森

形態(顕微鏡的)

・子のうは 長さ100–160μm、円筒状。頂孔アミロイド。8胞子。
・子のう胞子は、長径10μmほど、長楕円形~卵形、無色で平滑、両端に油球状のものがある。

備考

ツバキ類菌核病(ツバキ類花腐れ菌核病)の病原菌。


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