カツラ 桂

Cercidphyllum japonicum Seib. et Zucc.

水の生まれいづる伝説の樹 indexへもどる
全景

2005年5月 東京都品川区
2011年4月17日
青森県弘前市
雄花
2005年5月
東京都調布市
黄葉 樹皮
2005年5月
東京都調布市
分 類
高木
区 分 落葉広葉樹
科属 カツラ科カツラ属
別名と外国名 別名:オカツラ、カモカツラ/英名:katsura/中国名:連香樹
自生地(原産地) 北海道、本州、四国、九州/川沿い/日本固有
樹 高 5~20m
開花期と結実期 花:4~5月/黄葉:10~11月
特 性 日照は中庸樹~陽樹/湿気の多い肥沃土/生長は早い/耐潮性はやや弱い/耐暑性はやや弱い/耐煙性はやや弱い/萌芽力あり
植栽域 北海道~九州
美 性 樹形が整って気品があり、新緑も美しい。葉形はハート形で、風に揺られて愛らしい印象がある。秋に鮮やかに黄葉する。年間を通じて楽しめる高木。枝がよく伸びてしなり、円錐形の樹形になる。樹皮も白みを帯びて美しい。直幹性だが、根元からひこばえを生じ株立状になることも多い。落葉は甘い香りをもつ。
用 途 公園樹、庭園樹、街路樹
管 理 ・剪定は枝抜きなどを主に、弱く行なうのが無難。
・夏期は乾燥を防ぐため、敷き藁などの対策を施すことがある。

・病害:材質腐朽病(コフキタケ、ベッコウタケなど)、うどんこ病など
・虫害:イラガ類、カイガラムシ類など
・病虫害は比較的少ない。
類似種と品種 類似種:ヒロハカツラ/品種:シダレカツラ(枝垂れ性)、‘レッドフォックス’(新葉が赤い)
文 化

・名の由来は、葉の香りからカヅ(香出)ラ。
・材は加工しやすく狂いも少ないため、広い用途に利用される。彫刻材、器具材、家具材など。かつては特に丸木船に多く用いられた。
・香りの成分は、天然芳香剤として食品や化粧品に利用される。

メ モ

・花粉の化石が白亜紀の地層から発見されるなどから、古くから存在した植物とされる。
・大木では多くのヒコバエを発生させ、武者立ち状の巨木が多い。
・香りの成分は「マルトール」という白い結晶。甘い香りがする。
・雌雄異株
・繁殖は実生。

事例写真 群植(2005/11/9神奈川県川崎市ソリッドスクエア)
街路樹(2009/4/22神奈川県横浜市)

・巨樹名木:権現山の大カツラ(山形県最上町。日本一のカツラ)
・巨樹名木:軍刀利神社のカツラ(山梨県上野原市)
・巨樹名木:小金湯桂不動(北海道札幌市)
備 考  
参考文献
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