コウヤマキ 高野槇

Sciadopitys verticillata Sieb. et Zucc.

霊木として崇められた針葉樹 indexへもどる
全景

2005年7月 東京都調布市
神代植物公園
2009年3月28日 雄花
東京都調布市
神代植物公園
2005年7月
東京都調布市
神代植物公園
樹皮
2007年8月
東京都調布市
2005年7月
東京都調布市
分 類 高木 区 分 常緑針葉樹
科属 コウヤマキ科コウヤマキ属
別名と外国名 別名:マキ、ホンマキ、トウマキ/英名:Japanese Umbrella Pine/中国名:金松
自生地(原産地) 福島県以西、九州。紀伊半島や四国に多い。/山地の岩場
樹 高 5~30m(直径は80cmに達する)
開花期と結実期 花:4月/実:10~11月
特 性 日照は陰地/生長はやや遅い(成木はやや早い)/耐風性は弱い/耐煙性は強い/耐潮性は弱い/耐乾性は強い/病虫害に強い/移植はやや困難
植栽域 北海道南部~九州
美 性 幼木は陰樹の性質をもつ。樹形は直幹で、放任しても整った美しい狭円錐形になる。葉は2枚の葉が癒合したしたものが輪生し、しなやかな風情がある。全体として落ち着いた色調をもち、品格のある高木である。和風、洋風いずれの庭園にも合わせられる。
用 途 公園樹、庭園樹
管 理 ・成木は、強風により頂部が折損しやすい。
・萌芽力はそれほどないため、強度の刈込は避ける。
・地力に乏しいと、葉が黄変することがある。

・病害:材質腐朽病(チャアナタケモドキ)など
類似種と品種 類似種:ラカンマキ、イヌマキ
文 化

・名の由来は、和歌山県高野山に多いことから。
・木曽五木(ヒノキサワラ、クロベ、ヒバ、コウヤマキ)のひとつ。
・世界三大庭園樹(ヒマラヤスギ、ナンヨウスギ)のひとつ。(本多静六博士説)
・材は緻密で耐久性に優れ、特に桶材として多用された。古墳から出土する棺はこの材で作られたものが多い。
・秋篠宮さまのご長男 悠仁様のお印の植物となり、人気が出ている。
・成長が遅く(年に10~20cm)、苗期は特に伸長しないため、比較的高価な樹木。

メ モ ・雌雄同株
事例写真 ・巨樹名木:甘泉寺のコウヤマキ(愛知県新城市)
備 考  
参考文献
「コニファーズブック」,柴田忠裕,グリーン情報,1999
「コニファー 楽しみ方と育て方」,柴田忠裕,淡交社,2023.3
「コニファー きれいに育てる全テクニック」,尾上信行,小学館,2006.9
「コニファーガーデン―園主が教える選び方・育て方」,高橋護,農山漁村文化協会, 2007.7 など
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