センダン 栴檀

Melia azedarach

花はいとおかしの亜熱帯香木 indexへもどる
全景

2024年5月25日
静岡県浜松市
浜名湖ガーデンパーク

2006年6月3日
横浜市栄区

2024年4月28日
東京都調布市
新芽 樹皮

2023年12月3日
茨城県坂東市

2005年6月5日
東京都調布市
分 類 高木 区 分 落葉広葉樹
科属 センダン科センダン属
別名と外国名 別名:クモミグサ(雲見草)、トウヘンボク(唐変木)、アウチ(楝)、オウチ(樗)など/英名:bead tree、Chinaberry/中国名:楝樹
自生地(原産地) 本州(伊豆半島。以西)、伊豆諸島、四国、九州、沖縄。アジアの熱帯、亜熱帯/暖地の沿海地の山地
樹 高 5~20m
開花期と結実期 花:5月/実:9~12月
特 性 陽樹/耐寒性はやや弱い/耐暑性は強い/生長は早い/成木の移植は困難/萌芽力は強い
植栽域 関東南部以南
美 性

淡い藤色の花を樹冠にびっしりと咲かせる落葉高木。横枝を大きく伸ばし笠形の樹形になりやすいため、日陰をつくる木としても利用される。

用 途 庭園木、公園樹、街路樹
管 理 ・剪定には強くはない。枝抜き程度にする。適期は剪定は落葉期の12月~3月。
・植付適期:4月ごろ。

・病害:こぶ病など
・虫害:ゴマダラカミキリなど
類似種と品種 類似種:トキワセンダン、トウセンダン、インドセンダン(ニーム)など/品種:一才センダン
文 化 ・果実や樹皮は生薬の原料として利用される。
・かつては樹皮は魚毒として、葉は虫除けにされた。また材は家具や下駄などになる。
・南方熊楠のお気に入りの木として知られる。
・「栴檀は双葉より芳し」で知られるが、この栴檀は香木として知られるビャクダン(白檀)のこと。本種はほとんど匂わない。
・広島県福山市、高知県高知市の市の木に指定されている。
・平安時代の作家清少納言が枕草子の中で、本種の花を称賛する件がある。「木のさまにくげなれど、楝の花、いとおかし。かれがれに、さまことに咲て、かならず五月五日にあふも、おかし。」
・江戸時代ごろまで罪人の首を架ける木とされ、忌み木とされた。
メ モ

・繁殖は実生(乾燥に弱い)

事例写真 切株からの萌芽痕(長居植物園。2023/11/17)
花の拡大(東山動植物園。2024/5/24)

・巨樹名木:琴平のセンダン(香川県琴平町。国の天然記念物。日本一のセンダン)
備 考  
参考文献

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