ヤブツバキ 藪椿

Camellia japonica

万葉の昔から親しまれてきた常緑花木 indexへもどる
全景

2006年1月2日
奈良県明日香村
2005年4月
東京都調布市
神代植物公園
2005年4月
東京都調布市
神代植物公園
樹皮
2005年9月
東京都世田谷区
2005年5月
東京都調布市
神代植物公園
分 類
高木
区 分 常緑広葉樹
科属 ツバキ科ツバキ属
別名と外国名 別名:ヤマツバキ、カタシ/英名:Camellia/中国名:山茶
自生地(原産地) 本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国(山東省)
樹 高 5~20m
開花期と結実期 花:2~4月
特 性 日照は陽地~半陰地/適度な湿気のある肥沃地/生長は遅い/耐寒性は強い/耐暑性は普通/耐潮性は強い/耐煙性は強い/萌芽力あり
植栽域 本州の暖地~沖縄
美 性 古来より愛でられてきた日本を代表する常緑の花木。普通は筒状の赤花をつけ、樹形は不整形。花の紅と葉の深緑の艶により万葉の昔から親しまれてきた資源としても有用な植物。
用 途 公園樹、庭園樹、生垣
管 理

・放任すると樹形が乱れやすいので、花後、徒長枝など樹形を乱す枝を剪定する。

・病害:すす病、炭疸病、菌核病、もち病など
・虫害:チャドクガ、カイガラムシ類など
・根元が乾燥すると衰弱し、葉の色が薄くなって葉の密度が薄くなる。

類似種と品種 類似種:サザンカ、ユキツバキ、リンゴツバキ(ヤクシマツバキ)/園芸品種:多数あり、5000種と言われる。
ツバキの園芸種のうち約80%がヤブツバキ系といわれる。
文 化

・種子はオレイン酸などの油分を含み、しぼった油が調髪用の椿油として利用される。
・伊豆大島のヤブツバキはツバキ油の原料として有名。
・材は堅く緻密。器具材として利用。灰は漆器研磨や草木染の媒染剤として用いられる。
・薪炭材としても優れている。
・福井県三方五湖の縄文遺跡からツバキの材を利用した斧の柄や櫛も発見されている。
・花が落ちるときに花弁と雄しべが一緒に落ちることを、武士の首が落ちる様に見立て忌み嫌う風習がある一方、「潔い」として評価されることもある。
・新潟県、長崎県の県木。

メ モ

・花の基部に蜜を分泌するところがあり、ヒヨドリ、メジロがくる。鳥媒花である。品種改良されたツバキは蜜の量が少なく、鳥の利用は少なくなる。
・繁殖は挿木、実生。

事例写真

老樹(宮城県大崎市旧有備館庭園。2008/5/5)
根系標本(東京都伊豆大島 椿資料館。2014/3/1)

備 考  
参考文献
「花と樹の図鑑」柏書房
「ツバキ、サザンカ」NHK出版
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