ユーカリ 有加利

Eucalyptus sp.

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全景

2005年8月 神奈川県横浜市
ズーラシア

2007年12月2日
神奈川県横浜市
横浜こども植物園

2005年8月
神奈川県横浜市
樹皮
準備中
2005年8月
神奈川県横浜市
分 類
高木
区 分 常緑広葉樹
科属 フトモモ科ユーカリノキ属
別名と外国名 別名:ユーカリノキ、アオゴムノキ/英名:Blue Gum;Gum tree
自生地(原産地) オーストラリア、タスマニア、ニュージーランドなど
樹 高 10~30m(種類による)
開花期と結実期 花:-/実:-(種類による)
特 性 日照は陽地~半陽地/生長は極めて速い/耐寒性はやや弱い/耐潮性は強い/萌芽力あり/移植困難(成木)
植栽域 関東南部~沖縄(種類による)
美 性 ユーカリ属樹木の総称で様々な種類が栽培されている。総じて、樹皮は灰青色で平滑、葉は披針形、三角形、卵形など様々。枝先が枝垂れる傾向がある。全体的にエキゾチックな情緒をもつ樹。公共空間では乾燥地の演出やシンボルツリーに利用されることが多い。庭木では芳香やシルバーリーフを楽しむ種類が植えられている。
用 途 庭園樹、公園樹
管 理 ・乾燥やアルカリ性土壌によく耐える。
・風害に弱く、台風時に枝が折れやすい。また、水はけの良い土を好み、過湿だと根腐れを起こし、倒木することがある。

・病害:うどんこ病、斑点病、立枯れ病など。
・虫害:アブラムシ類、カイガラムシ類など。
類似種と品種 類似種:ポポラスなど多数。
文 化

・原産地でユーカリは600種以上とされるが、日本では20種強が栽培される。
・オーストラリアの国花。
・多種あるユーカリ属のうち、コアラの食べるのは40種前後。
・葉は精油成分を含み、先住民アボリジニは傷薬として葉を利用していた。近年、葉から抽出される精油はアロマテラピーに用いられる。
・海外では、材はパルプ材などに使われ、大量に植林される地域もある。
・日本には明治初期に渡来した。国内で見られるユーカリは、E.globulusが多い。
・成長が特に早く、早生樹として発展途上国なとで大規模に植林されるが、現地の生態系を乱すなど問題も多く指摘されている。
・花言葉:再生、新生

メ モ ・繁殖は播種。
・自生地は乾燥した環境であり、山火事に見舞われることがしばしばのようだが、火災に遭っても樹皮を剥がしやすく、幹内部まで被害が及びにくいほか、種子も発芽能力を失わないなど、高熱に対する耐性を備える。
備 考 ・高木性のものは造園利用でも、かつてはよく植えられたが、台風などによる倒木、成長が早すぎることなどから、利用が控えられるようになった。
参考文献
「園芸植物大事典」小学館
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