<植木の病害虫>

メダケ赤衣病

Stereostratum corticioides
メダケ赤衣病
冬胞子堆 メダケ?
2023年4月23日
神奈川県秦野市

メダケ赤衣病
冬胞子 メダケ?
2023年4月23日
神奈川県秦野市

症状

秋~冬、稈に黄橙色の粘土状の菌体を生じ、カサブタ状になる。春に脱落するが、同一個所に黄褐色の粉状の菌体が生じる。
罹病株は徐々に衰退して、ひどくなると株全体が枯死する。

病原菌と発生条件

・サビキン目の担子菌類。
・メダケ類, ゴキダケ, ネザサ, ハコネダケ, カンザンチク, リュウキュウチクに発生する。
・病原菌:Stereostratum corticioides
・夏胞子は倒卵形~楕円形、表面に刺が密生。冬胞子は黄色、2胞、楕円形、有柄。
・精子・さび胞子世代はチャンチンモドキに寄生する異種寄生性。(多くの場合、タケササ類で夏胞子と冬胞子の世代交代を完了させているといわれる。)

防除法

・罹病稈の除去。

備考


参考文献:
花木・鑑賞緑化樹木の病害虫診断図鑑,法政大学植物医科学センター,大誠社,2020 ほか

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