アオキ 青木

Aucuba japonica

地味だけど、真の実力は計り知れない indexへもどる
全景
2005年4月16日 東京都足立区 雄花 2010年4月3日
神奈川県鎌倉市
2005年7月
東京都調布市
樹皮
2007年8月
東京都調布市
分 類
低木
区 分
常緑広葉樹
科属 アオキ(ミズキ)科アオキ属
別名と外国名 別名:アオキバ/英名:Japanese Aucuba,Japanese laurel
自生地(原産地) 北海道南部~沖縄、朝鮮半島南部
樹 高 1~3m
開花期と結実期 花:3~5月/実:10~12月
特 性 日照は半陰地~極陰樹/生長は速い/萌芽力は強い/耐寒性は強い/耐潮性はやや強い/耐煙性は強い/耐暑性は普通/耐乾性はやや弱い/移植は容易
植栽域 北海道南部~九州
美 性 樹形は株立状。葉は楕円形で厚く、表面は光沢のある深緑色で一年中エバーグリーンが楽しめる。雌木では果実がついて、12月頃赤熟し早春まで残る。日陰の庭では代表的な常緑低木。
用 途 公園樹、庭園樹
管 理 ・基本的に丈夫な植物だが、日当たりが良すぎると葉焼けを起こす。
・ 自然に樹形が整いやすく、樹形を整える枝を抜く程度の剪定をする。通年可能だが、適期は3~4月。古い枝は根元から切り戻して再生する。
・施肥は枝の徒長を促し、樹形を乱しがち。

・病害:炭そ病、いぼ皮病、すす病、斑点病、白星病、褐斑病、星形すす病、白紋羽病、うどんこ病、赤衣病など
・虫害:アオキコナジラミ、アオキシロホシカイガラムシ、チャノホコリダニ、アオキミタマバエなど
類似種と品種 類似種:ヒメアオキなど/園芸品種:斑入り葉のもの、キミノアオキ、シロミノヤオキ、変形葉のもの(ダルマアオキ、細葉など)等多数
文 化

・名の由来は、葉だけでなく枝や幹まで緑色であることから。
・アオキが文献に出てくるのは江戸中期の「花譜」からで、多数の品種が栽培されていたとされる。
・ヨーロッパに本種が紹介されたのは1783年だが、当初は雌木のみで結実しなかったため、1860年に雄木を入手すべくイギリスのプラントハンター、ロバート・フォーチュンが訪日している。

・新葉は揉んで貼ればハレモノ、あぶったものは火傷や切り傷、煎じた汁はカブレに効果があると言われ、民間療法でよく利用された。

メ モ

・雌雄異株なので、実の鑑賞には雌木を選ぶ。
・斑入り種は、無いものに比べ成長は遅め。また夏期の葉焼けに特に注意する。
・繁殖は挿木(6~7月中)、取木、実生。

事例写真 斑入り種の寄植え(神奈川県横浜市。常緑樹の足元を明るくする。2009/11)
冬姿(雌木。東京都町田市。2011/3/15)
雌花(神奈川県鎌倉市。2010/3/28)
備 考  
参考文献
「プラントハンター」白幡洋三郎 講談社
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