ニオイヒバ 匂い檜葉

Thuja occidentalis

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全景


2006年10月14日
神奈川県川崎市
川崎市緑化センター

準備中
2006年10月
神奈川県川崎市
川崎市緑化センター
樹皮
準備中
2020年2月8日
神奈川県小田原市
小田原フラワーパーク
分 類
高木
区 分 常緑針葉樹
科属 ヒノキ科クロベ(ネズコ)属
別名と外国名 別名:ニオイネズコ
自生地(原産地) 北アメリカ中~北部
樹 高 4~15m
開花期と結実期 花:4~5月/実:10~11月
特 性 日照は中陽樹/耐寒性は強い/生長はやや早い/耐煙性は強い/耐潮性は強い/萌芽力あり/移植は容易
植栽域 北海道~関東
美 性 ヒノキに似ているが枝葉がやや波打つ。樹形は狭い円錐形。幼樹では多数の伸び上がる小枝が立性になる。地味な樹木であるが、葉色はやや明るい緑である。葉をちぎって匂いをかぐと、柑橘系の強い香りがする。
用 途 公園樹、庭園樹、生垣
管 理

・刈込に耐えるため、剪定は季節を問わない。ある程度成長するまで、年に2回、3月と10月に刈り込み、整える。樹冠内の枯葉は取り除く方がよい。

・病虫害は少ない。
・虫害:マスダクロホタマムシなど。

類似種と品種

園芸品種:‘ヨーロッバゴールド’‘グリーンコーン’、‘スマラグ’、‘ラインゴールド’など

識別ポイント

・葉先はやや丸みがある。葉裏の気孔帯がない。葉に柑橘系の匂いがある。
・球果は1cmくらいの長卵形で、種子に翼がある。

文 化

・名の由来は、芳香のある枝葉をもつヒバの意。
・明治中期に渡来し、北海道をはじめ、寒冷地の公園や庭園によく植えられる。
・材は建築、器具、土木材に用いられ、葉からは精油をとり薬用や香料となる。

メ モ ・生垣として、下枝が比較的上がりにくい。
・根張りが良く、倒伏しにくい性質がある。
・繁殖は実生、挿木。
・針葉樹の中で移植しても最も根付きやすい。
事例写真

冬姿の黄葉(2020/2/8。神奈川県小田原市 小田原フラワーパーク)

備 考  
参考文献
「コニファーズブック」,柴田忠裕,グリーン情報,1999
「コニファー 楽しみ方と育て方」,柴田忠裕,淡交社,2023.3
「コニファー きれいに育てる全テクニック」,尾上信行,小学館,2006.9
「コニファーガーデン―園主が教える選び方・育て方」,高橋護,農山漁村文化協会, 2007.7 など
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