シマトネリコ 島戸練子

Fraxinus griffithii

南の国からやってきた、清涼感のある常緑樹 indexへもどる
  
全景

2005年5月 東京都世田谷区

2005年7月8日
東京都世田谷区

2005年5月
東京都町田市
樹皮

2019年10月19日
横浜市中区

2006年10月
千葉県千葉市
分 類
高木
区 分 常緑広葉樹
科属 モクセイ科トネリコ属
別名と外国名

別名:タイワンシオジ

自生地(原産地) 沖縄、中国、台湾、フィリピン、インド
樹 高 5~15m
開花期と結実期 花:6~7月/実:10~12月
特 性 日照は陽地~半陰地/耐寒性は弱い/耐潮性は強い/乾燥に弱い/耐暑性は強い
植栽域 本州中南部(暖地帯)~沖縄
美 性 樹形は直幹または株立ち上で、整った樹冠になる。葉は表面に光沢があり、奇数羽状複葉。葉が明るい緑色をしていて、枝振りが粗で繊細な造形をしているため、他の常緑高木にはない明るく爽やかな印象がある。西日本での利用例は多かったが、都市部の高温化により近年、東京近辺の建物外構の植栽にも多用されている。
用 途 庭園樹、公園樹、街路樹、鉢植え
管 理 ・個人邸でも近年、多用されているが、本種は生長が早く、ボリュームが出るので、狭いところに植えられたものには、成長速度を抑え、樹高を維持するために剪定が不可欠になる。
・大きさをある程度コントロールするためには、年に2回は剪定を行う。4月(春)、10~11月(秋)が適期。剪定量は枝葉は全体の1/3強くらいになるまで。
・剪定は不要枝を取るほか、枝抜きを主とする。また、大きくなりすぎてしまった場合は太枝を枝の分岐の上で切り詰めて、再萌芽をさせ、出てきた枝の整理をするほか、株立の場合は、幹を根元から間引き、本数を減らしスリムにする。3本立、5本立など奇数にすると樹形のバランスを取りやすい。
・水切れに注意。

・病虫害は少ない。
類似種と品種 類似種:トネリコ、セイヨウトネリコ /園芸品種:フイリシマトネリコ
文 化

・材は堅く、建築材、器具材、薪炭材に用いる。

メ モ

・雌雄異株。
・花序が大きく、時期には枝先を覆うほどになる。
・花には香りがある。
・強い寒さにあうと、葉が褐変したり、落葉することがある。北関東や北風に当たりやすい立地では半常緑樹として利用する。
・関東以南で庭木として人気だが、成長が早いため、比較的広い空間が必要。コンテナ栽培は成長が抑えやすく、適している。
・カブトムシが集まることがある。
・比較的、安価な樹種。

事例写真

コンテナ栽培(2004.9)
並木(2007/12/11。 東京都港区東京ミッドタウン)
並木(2008/6。東京都千代田区)
列植(2009/9/10。東京都江東区)
新植樹(単幹)新植樹(株立)(2014/6/23。東京都小金井市)
花期の枝先(2006/7/9。横浜市緑区)

備 考  
参考文献

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