シラカンバ 白樺

Betula platyphylla Sukatchev ver. japonica Hara

高原を連想させる、軽快で爽やかな樹 indexへもどる
全景

2012年9月15日 北海道斜里町

雄花序
2005年4月
埼玉県川口市

2005年5月
東京都文京区
樹皮
準備中
2005年4月
埼玉県川口市
分 類
高木
区 分 落葉広葉樹
科属 カバノキ科カバノキ属
別名と外国名 別名:シラカバ/英名:Japanese white birch;silver birch
自生地(原産地) 福井、岐阜県以北、千島、サハリン、東シベリア、朝鮮半島、中国/日当りのよい山地
樹 高 5~25m
開花期と結実期 花:4月/実:9~10月
特 性 日照は極陽樹/生長は極めて速い/耐潮性は弱い/耐煙性は弱い/耐暑性は弱い/病虫害に弱い/耐風性は弱い
植栽域 北海道~本州、高原地帯
美 性 樹形は単幹と株立ち形状のものがあるが、広卵形にやや不整形になる。白色の幹が特徴的で、鮮やかな緑の葉と、すらりとした樹姿は爽やかな高原を連想させる。新緑や黄葉の時期もそれぞれ美しい。
用 途 公園樹、庭園樹、街路樹
管 理

・テッポウムシの害が多く、病虫害には弱い。
・剪定は好まず、太枝を切ると枯れこむことがあるので、樹形を整える程度が無難。
・短命な樹。適地でも数十年が寿命とされる。

類似種と品種 類似種:ダケカンバ/園芸品種:‘ジャクモンティ'(暖地性)
文 化

・名の由来は、特徴的な白い樹皮から。
・材は建築、民芸品、版木、パルプ材などに利用される。
・樹皮にはロウ物質が多く含まれ燃えやすく、焚き付けとして使われる。
・樹液にはほのかな甘みがあり、人工甘味料キシリトールの原料となるほか、そのままでも飲料にされる。
・ゲルマン民族の風習で、この樹の若枝で女性の体を叩き、子孫繁栄を祈ることがあった。生命や祝福の木とされた。
・長野県の県木。

メ モ

・樹高2mを超えるころから、幹が白色を帯びる。
・森林が攪乱された後に生じる、陽光を好み成長が早いパイオニア種のひとつである。

事例写真

高原での植栽(長野県軽井沢町。2003/9)
若木(東京都千代田区。東御苑。2006/5)
シラカバの小径(北海道旭川市。上野ファーム。2012/9/18)
木立(北海道上川郡上川町。大雪森のガーデン。2015/7/24)

備 考  
参考文献
PAGE TOPへもどる
indexへもどる
HOMEへもどる