トクサ 木賊・砥草

Equisetum hyemale

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全景 花(胞子嚢穂)

2012年9月22日 横浜市緑区
2005年6月 東京都世田谷区 準備中
寄植え 地下茎

2005年6月 東京都世田谷区
準備中
分 類 シダ 区 分 常緑シダ類
科属 トクサ科トクサ属
別名と外国名 別名:ミガキグサ、ヤスリグサ/英名:scouring rush
自生地(原産地) 本州中部以北と北海道/山地の沢沿いや湿地
樹 高 40cm~1m
開花期と結実期 花(胞子嚢穂):7~8月
特 性 常緑性/陽地、半陰地のいずれにも向くが、半日陰の場所ではよく繁茂する、強陰性/湿り気のある土壌を好むが乾燥にも耐える/積雪に強い/乾燥風に弱い/暑さにも強い
植栽域 北海道南部、本州、四国、九州
美 性 小さな竹のような独特の形姿をもつ。流れの石などに添えると、その良さが引き出せる。水辺をイメージさせる植物のため、枯山水の石組にも用いられる。数株を寄植えしたほうが見栄えがする。また、シャープな姿を活かして、モダンなイメージの庭にも合う。
用 途 和風庭園の石組、流れの修景
管 理 ・過湿にすると、根腐れを生じることがある。
・冬越しは氷点下にならないような場所では屋外で可能。
・数年に一回、植替えを行なうとよい。
・病虫害はほとんどない。
類似種と品種 類似種:ミズドクサ、チシマヒメドクサ、ヒメドクサ、イヌドクサ
文 化

・名の由来は、茎でものを研ぐことができ、砥草と呼ばれた。
・地上部を乾燥させたものは木賊(もくぞく)と呼び、古来から腸や痔の出血止めや利尿剤として煎服され、かつてはトクサ刈りで生計を立てる人もいたという。
・地下茎が堅くざらついているので、金属などの研磨に用いる。

メ モ  
事例写真 密植(東京都立川市昭和記念公園。2010/11/18)
コンテナ栽培(神奈川県横浜市。2001/3/17)
備 考 ・株分け、挿木で増殖
・地下茎で増えるため、竹のように思わぬところから芽吹くことがある。
参考文献
「しだの図鑑」保育社
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