ヤエヤマブキ 八重山吹

Kerria japonica f.plena

万葉集の時代から好まれた春の花 indexへもどる
  
全景

2015年4月17日
横浜市神奈川区

2005年4月16日
東京都足立区

2005年5月29日
東京都品川区
樹皮

2005年9月(結実しない)
東京都世田谷区

2011年2月
横浜市緑区
分 類
低木
区 分 落葉広葉樹
科属 バラ科ヤマブキ属
別名と外国名 別名:ツキデッポウ、ヤマブリ、カガミグサ、オモカゲグサ/英名:Japanese rose、Kerria
自生地(原産地) 北海道(南部)、本州~九州
樹 高 株立。1~2m
開花期と結実期 花:4~5月
特 性 中陽樹~陰樹/乾燥地を好まない/成長早い/浅根性
植栽域 北海道中部~九州
美 性 庭木として、八重咲きのものが多用されているが、一重と比べると濃色で清楚さは欠く。八重咲きのものがJapanese roseと呼ばれたことからも、洋風の庭などに花木として用いる方がよい。
用 途 公園樹、庭園樹、花木、添景樹、列植・群植、水辺や斜面に植栽
管 理

・古茎は褐色となり5年くらいで枯れる。

・病害:環紋葉枯病など。
・虫害:ハダニ類など。
・夏期にハダニが発生しやすい。

類似種と品種 ヤマブキ(一重)、キクザキヤマブキ/類似種:シロヤマブキ
文 化

・太田道灌の逸話にもあるヤエヤマブキ。雄しべが花弁になっているため結実しない。
・万葉集の時代では庭に植えられ、宴席に持ち込まれ、頭に挿して飾られるなど関心の寄せられる花のひとつであった。
・ 山吹色はこの花の色からついた名。
・ 花や葉を利尿薬に利用する。茎の髄は白色で取り出しやすく、顕微鏡用の切片を切り取るピスに使われることもある。

メ モ ・一重より八重咲きのものの方が狂い咲きしやすいように思われる。2005年9月22日東京都世田谷区撮影(kk)
・一重のヤマブキの開花後、八重のヤマブキが開花する。
・地下茎が横へ伸び、芽を出して広がる。
・繁殖は挿木、株分け。
事例写真

・名所:松尾大社(京都府京都市西京区。)

備 考  
参考文献
「樹に咲く花離弁花①」山と渓谷社
「庭木と緑化樹2落葉高木・低木類」誠文堂新光社
「植物ごよみ」朝日新聞社
「花と樹の辞典」柏書房
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