<植木の病害虫>

ミカンハダニ

Panonychus citri  McGregor



準備中



葉表 被害部



2014年4月 横浜市緑区
成虫

症状

カンキツ類やカキ、リンゴ、ナシなどの果樹およびイヌツゲやサンゴジュ、キャラボクなどの庭木に発生する。葉の表裏に寄生し、葉脈以外の部分が白化する。
葉の落葉を早め、光合成を阻害する。特に果樹では果実の色つきも悪くする。

生態と発生条件

・周年発生し、年10世代以上を繰り返す。夏と秋が発生のピーク。
・成虫は体長 0.4~0.5mm で鮮赤色。雄がやや小さい。卵はイクラに似て、径 0.1mm ほど。
・分布は本州以西。

防除法

・冬期にマシン油乳剤を散布する。特に葉裏にいることが多いので、万遍なく散布する。
・生育期6月~10月には、マシン油(濃度の薄いもの)のほか、殺ダニ剤を散布する。

備考

・世代交代が早いため、薬剤抵抗性を獲得することがあり、同一薬剤の連続施用は避ける。

2014年4月 横浜市緑区
卵。

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