<植木の病害虫>

サクラ類フォモプシス枝枯れ病

Diaporthe eres
サクラ枝枯れ
ソメイヨシノ罹病木(左)と同健全木(右)
2015年5月14日
横浜市神奈川区

葉の表面の病徴
分生子塊の放出
2015年5月18日

分生子
分生子殻
2015年5月18日

分生子
α分生子
2015年5月18日

症状

初め梢端の小枝が枯れてから、太枝ないし樹幹上に陥没した病斑をつくり、太枝を枯らしていく。


病原菌と発生条件

・病原菌は、Diaporthe eres 。(不完全世代 Phomopsis oblonga。)
・枯枝や病斑のある樹皮上に小さい隆起(分生子殻)を生じ、そこから乳白色の巻きひげ状物(分生子塊)を出す。のちに黒色乳頭状小隆起(子のう殻頚)を形成する。
・伝染経路としては、分生子は雨で樹皮上を流下する。または飛沫ではねたり、小動物などの体に付着するなどして伝播する。子のう胞子は空中に放出される。
・サクラ類に発生する。

防除法

・樹勢回復に努める。
・冬期に発病枝を剪定、撤去。切り口に殺菌剤を塗布する。

・重症の場合は、回復の見込みに乏しく、感染源となるため、伐採する。

備考

 

 

 

 

 

 

 



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