樹木と遊ぼう−その6−

実験!どんぐり食べ方比べ

「どんぐりの風味を残しつつ美味しく食べるにはどうすればいいのか?」
よく知られている方法に、茹でこぼして水にさらして灰汁を抜き、粉状にしたものを団子などにする、というものがあります。
だけど、この方法は手間も時間もかかる上、大量のどんぐりを必要としていてハードルが高い!
そこで、近所の公園でちょっと拾ってきた時に、手軽に楽しめる方法を探るべく、シンプルな加熱方法で食べ方比べをしてみました。
(2010.11.11実施)

スダジイ、マテバシイ、コナラ、カヤの実

今回の食べ方比べに選んだどんぐりは、以下の通り。

・スダジイ(下のこげ茶色っぽい実)
・マテバシイ(右の黄色っぽいおおぶりな実)
・コナラ(左の茶色っぽい中型の実)
・カヤ(上の果肉がついている実。どんぐりではない?特別参加)

オーブンで加熱中のどんぐり

上記のどんぐりを、以下の方法で10分づつ加熱。
まずは、180℃に予熱したオーブンで10分焼く。

外殻をペンチやプライヤーで割り、薄皮をつけたまま加熱。
薄皮は加熱後に冷めてからはずす。しかし、カヤははすせず。

中華鍋で煎るどんぐり 中華鍋で転がしながら弱めの中火で10分煎る。

外殻をつけたまま10分加熱。
はぜることがあるらしいので、ころころ転がす。
加熱後、冷めてから外殻と薄皮を剥く。
この方法が一番殻をはずしやすい。
鍋で茹でるどんぐり 鍋に水をいれて10分茹でる。

すぐに沸騰するように、かぶる位の水を入れて茹でる
茹でると水が灰汁で茶色くなるので、火からおろしたら水にさらす。

さっそく、それぞれを試食し、どんぐり毎の味を超個人的な趣向で、採点してみました。

どんぐり別加熱方法の違いによる美味しさ比較
  焼き 煎り 茹で
スダジイ ×おいしくない ◎おいしい △どちらでもない
マテバシイ ×おいしくない ◎おいしい △どちらでもない
コナラ △どちらでもない ○まあおいしい(注) ×おいしくない(注)
カヤ ◎おいしい △どちらでもない ×おいしくない

(注)コナラは、エグ味が好きならば、煎りが美味しく、嫌いならば、茹でが美味しく感じられる。

採点の基準となる各どんぐり毎の評価は以下のとおり。

スダジイ

焼き×…水分が抜けた感じで固めの食感。味も薄い。
煎り◎…ほど良い水分で、モチっとするようなヌガっとするような食感。味も濃い
茹で△…やわらかい食感。味が薄い。

マテバシイ

焼き×…水分が抜けた感じで固めの食感。味も薄い。
煎り◎…ほど良い水分で、モチっとするような食感。味も濃い
茹で△…やわらかい食感。味が薄い。

コナラ

焼き△…固めだがモチっとする食感。少しエグい味。
煎り○or×…ほど良い水分で、モチっとするような食感。エグい味。
茹で×or○…やわらかい食感。味が薄い。

カヤ

焼き◎…サックリした食感。美味しい!後味はココナッツ。
煎り○…サックリした食感。美味しいが味は薄め。
茹で×…やわらかい食感。味が薄い。

失敗どんぐりタルト

もともと美味しく、油分の多いカヤはともかく、こうして食べ比べてみると、茹でるのが圧倒的に無難であることが分かりました。 でも、エグ味を含めた風味を味わうには、殻つきのまま煎るのがよさそうです。しかし、水分が抜けるとガチガチに固くなり、味以前に噛めなくなります。 いい気になって、乾煎りしたものをアーモンドタルトにトッピングしましたが、カヤ以外はガチガチになり噛めなくなり、見事に失敗しました。 またチャレンジしてみます!
以下に参考のオススメ本をご紹介。

ドングリの謎
「拾って食べて考えた」のサブタイトル通り、どんぐりづくしの1冊。図鑑ではないものの、いろんなどんぐりについて「へぇ」という知識が増えること請け合い。イラストも豊富で楽しく読める。

どんぐりの食べ方
タイトルどおり、どんぐり料理のレシピが紹介されている。決して華やかではないが、滋味あふれる料理の数々。

栗原さんちのおやつの本
ご存じ栗原はるみのレシピ本。手軽に簡単失敗なし。写真のアーモンドタルトは、このレシピ。ガチガチのどんぐりが無ければ美味しいタルトです。


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