ソヨゴの枝葉をもらってきたので、とにかく、家の中にあるものを使って染めてみました。
「草木染めって大変そう」、「化学の実験みたいで手順が頭に入らない」と敬遠していた私ですが、
これだけ適当にやっても満足の仕上がりでした。
枝葉が手に入って、半日以上時間があるならば、試してみる価値ありです。(2007.1.27実施)
用意したもの ・木綿のさらし(1/2反 腹帯に使ったもの) ・粉ミルク(大さじ2位 赤ちゃん用で消費期限が切れたもの) ・ソヨゴの葉(ひと抱えを当日採集 生地と同量以上を集めたつもり) ・みょうばん(大さじ2位 5回に分けて使った) 使った道具 ・バケツ(6L) ・鍋(3.5L) ・割箸(お弁当についてきたもの) ・網杓子(揚げ物のカスを取るもの ザルでもOK) ※使用する道具には染色がつきます。 |
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生地の下処理 木綿はそのままだと染まりにくいらしいので、良く洗った後、生地にたんぱく質を付着させる。 粉ミルクを水に溶かし、1度水洗いした生地を漬ける。30分放置したら、洗濯機で脱水して陰干しする。 最近の粉ミルクは水でも溶けるし、消化も良さそう=バッチリ付着してくれそう。 ※本によると、大豆の汁や薄めた牛乳などを使うとのことです。 |
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染料の抽出 鍋8分目に水を入れて、ソヨゴの葉を入れられるだけ入れて強火にかける。 沸騰したら弱火にして、葉が緑茶の出がらしのような色になるまで20分ほど煮る。 ※鍋が小さくて一度では葉が入りきりませんでした。とほほ。 |
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生地の準備 陰干ししておいた生地を、ぬるま湯によく浸す。 |
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染付け 鍋の葉を網杓子で取り出し、煮詰まった分の水を足す。 そこに、生地を広げながら入れる。沸騰させないように弱火で20分ほど温める。 染液が生地に行き渡るように、割箸でかき混ぜる。 ※こんなので色が染まるのかな、媒染すればきっと色がつくんだと自分に言い聞かせながら作業を進める。 |
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色止め バケツにみょうばんを少し入れて水で溶かす。 そこに、鍋から引き上げた生地をいれて、15分浸す。生地がよく浸るように割箸でかき混ぜる。 ※ソヨゴは赤い色が出るって聞いてたけど黄緑色のままだ、としょんぼり。 |
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水洗い 色止めが終わったら、色が出なくなるまで水洗いする。 1回目の染付けだと、あまり色がついていない。薄~く赤みがかった程度。 なので、染付けから水洗いまでの行程を何回か繰り返す。 ※1回目は「ああ、やっぱりいい加減にやったらできないのか。」とがっかり。 |
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2回目の染付け 鍋の染液が減ったので、水を足して、入りきらなかった葉を足して、再度染料を抽出。そこへ生地を投入。 ※2回目は少し色づき「いけるかも♪」と希望をもつ。 |
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4回目の染付け かなり赤く染まった。 ※どんどん濃い色になるのに調子付き、結局5回やってしまった。 |
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仕上げ 水洗いしたものを脱水して陰干ししたら出来上がり。 緑の葉から赤い色が取り出せました。満足。 (作業時間5時間) |
思ったよりも鮮やかに赤く染まって驚きました。
今回使用したソヨゴは雄株なので、実や葉の色と染色が同じわけではないのです。
染めに適した植物とそうでないものもあるらしいけど、隠れた色を取り出すのは楽しそうです。