エンジュ 槐・延寿

Styphnolobium japonicum

中国の故事に因んだ出世の木 indexへもどる
  
全景
  2005年7月
茨城県つくば市
筑波大学
2005年8月12日
東京都渋谷区
2005年6月
東京都世田谷区
樹皮
2006年12月
神奈川県川崎市
東高根森林公園
2005年8月
東京都世田谷区
分 類 高木 区 分 落葉広葉樹
科属 マメ科エンジュ属
別名と外国名 別名:エスノキ、キフジなど/英名:Japanese Pagoda tree
自生地(原産地) 中国原産
樹 高 10~25m
開花期と結実期 花:7~8月/実:10月
特 性 中庸樹~陽樹/肥沃な深層壌土質を好む/移植やや困難/剪定に耐える/萌芽力あり/浅根性/煙害に強い/潮風に強い/成長は早い
植栽域 北海道~九州
美 性 中国の故事にちなんで、古くから庭木や街路樹として植栽されている。 幹がやや曲がりながら直立し、枝を横に広げる樹形になるため、緑陰樹や独立木としても見ごたえがある。 鮮やかな黄緑色の細かな葉と暗灰褐色の幹のコントラストが美しい。数珠状にくびれる豆果もおもしろい。
用 途 街路樹、公園樹、庭園樹、緑陰樹
管 理 ・秋冬に油脂の多い種子を落下して舗装を汚す、細かい葉が濡れると舗装にはりつくようになり滑りやすくなる。

・病害:がんしゅ病、さび病ベッコウタケなど
・虫害:ウラギンシジミなど
類似種と品種 変種:シダレエンジュ/近種:イヌエンジュ
文 化 ・中国の周代では朝廷の庭に3本のエンジュを植えて、最高位の3人の官職が座ったことから縁起のよい植物とされる。 出世の木。
・古名エニスは槐子(槐の種子)=エスから転じたものとされる。
・若葉はゆでて苦味を抜いて食用された。救荒食糧。
・つぼみから取れるルチンという黄色の色素は薬用にされる。止血、消炎、高血圧。
・材は緻密で光沢が美しく木工品などに使われる。
メ モ  
事例写真

街路樹(東京都渋谷区。2009/8/16)

・名木:イギリス最初のエンジュ(キューガーデン。1760年植栽。2018/9/26)
・名木:中井のエンジュ

備 考  
参考文献

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