ハナミズキ 花水木

Cornus flofida

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全景


2020年4月24日 東京都稲城市


2019年4月22日
横浜市青葉区
2004年5月
東京都文京区
樹皮

2004年
東京都新宿区新宿御苑
2004年5月
東京都文京区
分 類
高木
区 分 落葉広葉樹
科属 ミズキ科ミズキ属
別名と外国名 別名:アメリカヤマボウシ/英名:Dog Wood
自生地(原産地) 北米東部からメキシコ北東部。
樹 高 5~10m
開花期と結実期 花:4~5月/実:9~10月
特 性 日照は中庸樹(多少の日陰が適する)/やや湿気のある肥沃地/耐潮性はやや弱い/生長はやや遅い/湿地に強い/耐乾性はやや弱い/浅根性/移植はやや困難
植栽域 東北地方南部~九州
美 性 ミズキ科特有の樹形。直幹で、枝が水平近く出る。樹冠は整形でやや盃状となり、若木では円錐形。秋の紅葉は美しい。開花は葉とともに、あるいは葉に先立き、花木として十分な見ごたえがある。果実は鮮やかな赤色で、核果が数個ずつ付き、小鳥が好む。
用 途 公園樹、庭園樹、街路樹
管 理 ・自然と樹形が整いやすく、剪定に強くもないため、剪定は最小限にとどめたい。剪定は落葉期に、枝抜きや徒長枝の切り詰め程度にする。その際は次の花を咲かせるために、花芽(タマネギ型)をなるべく落とさないように注意。
・施肥は、後に化成肥料をお礼肥として施す。

・病害:炭そ病、白紋羽病、とうそう病、斑点病、輪紋葉枯病、うどん粉病など。
・虫害:アメリカシロヒトリ、チャノミガ、コウモリガなど。
類似種と品種 園芸品種図鑑はこちら。類似種:ヤマボウシ
文 化

・当時の尾崎東京市長がアメリカへ桜を寄贈した返礼として、1915年(大正4年)に渡来。その時の60本は、小石川植物園、日比谷公園、新宿御苑などに植えられた。現存するのは都立園芸高校の1本のみ。
・英名は、煎汁で犬の皮膚病を洗うと効果があることから。(実際に利用されたのは、同じミズキ科のセイヨウサンシュユとのこと)
・花言葉:返礼など。

メ モ

・白色花は実生で多く生ずるが、紅色花は接木によって増殖するため、高価。
・ヤマボウシとの交配種で、ウドンコ病に耐性をもつ品種も開発されている。
・個人邸ではシンボルツリーとして利用されるほか、街路樹としても近年多用されている。
・果実には味がないが、鳥類は好む。
・繁殖は実生、接木。

事例写真

群植(東京都調布市京王フローラルガーデン)
列植(神奈川県川崎市ソリッドスクエア。2005/11/9)
街路樹(神奈川県横浜市。2009/4/15)
街路樹 (東京都稲城市。2020/4/24)
紅葉全景 (山梨県笛吹市。2017/10/8)
新植樹(赤花)(千葉県船橋市。2016/4/26)
新植樹(白花)(東京都稲城市。2015/4/25)

冬芽(東京都調布市神代植物公園。2011/2/15)

備 考  
参考文献
「庭木と緑化樹 2落葉高木・低木類」誠分堂新光社
「庭公園樹と地被植物」ワールドグリーン出版
「ガーデニング花木入門」NHK出版
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