カンヒザクラ 寒緋桜

Cerasus campanulata

濃紅色が映える筒型の花のサクラ indexへもどる
全景

2004年3月21日
東京都調布市
神代植物公園

2005年3月18日
東京都世田谷区

2005年7月
東京都調布市
樹皮
準備中
2005年7月
東京都調布市
分 類
高木
区 分 落葉広葉樹
科属 バラ科サクラ属
別名と外国名 ヒカンザクラ(緋寒桜)、ガンジツサクラ(元日桜)、サツマヒザクラ(薩摩緋桜)
自生地(原産地) 台湾、中国大陸南部。日本には自生がないと考えられるが琉球諸島で野生化。
樹 高 10m(本州では4mほどまで)
開花期と結実期 花:3月中旬(沖縄では1月)
特 性 サクラの仲間では開花が最も早い/日照は陽樹/耐潮性はやや強い
植栽域 関東以南~沖縄
美 性 花は下向きで半分しか開かず、筒のような形をしている。一見、緋桃か紅梅のような濃紅色の花をつける。花期も他の桜と比べて早く、よく目立つ。 エントランスやアイスポットとなる場所に植えると、その良さが際立つ。
用 途 公園樹、庭園樹、添景樹、花木
管 理  
類似種と品種 園芸品種:リュウキュウカンヒザクラ(沖縄で栽培)、カンザクラ、オオカンザクラ、カワヅザクラ、オカメ、ヨコハマヒザクラ、ヨウコウなど

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文 化 ・薩摩から江戸にもたらされたので薩摩緋桜の名がある。学名のCampanulataは花が平開せず筒形のことが多いのでつけられた。
・沖縄県や鹿児島県奄美地方でのサクラ開花標本木。
メ モ ・沖縄で栽培されているリュウキュウカンヒザクラにはカンヒザクラと同じく花が筒型のものや、平開するものがあり、 花色も白~濃紅色と変異に富んでいる。
・花に蜜が多く、メジロなどの鳥が集まる。また、花がらはまとまって落ちる。
事例写真 カンヒザクラとレンギョウ(2004/3/21東京都調布市神代植物公園)
団地の入口への植栽(2005/3/18東京都世田谷区)
全景(2006/3/19東京都立川市。昭和記念公園。)

・名所:荒川の寒緋桜自生地(国指定天然記念物。石垣島)
備 考  
参考文献
「日本の桜」川崎哲也,山と渓谷社,1993
「新日本の桜」大場、川崎、田中,山と渓谷社,2007
「サクラ100選」ニュー・サイエンス社
「サクラハンドブック」大原隆明,文一総合出版,2009
「日本の桜」勝木俊雄,学習研究者,2002
「桜」勝木俊雄,岩波書店,2015
「サクラ保存林ガイド―DNA・形質・履歴による系統保存―」吉丸博志・勝木俊雄・岩本宏二郎,森林総合研究所多摩森林科学園,2014
「さくら百科」永田洋,丸善,2010
「桜の樹木学」近田文弘,技術評論社,2016
「チェリー・イングラム」阿部菜穂子,岩波書店,2016 ほか
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