クリスマスローズ(ヘレボルス)

Helleborus spp.

園芸家を魅了する冬の貴婦人 indexへもどる
全景

2009年3月8日
神奈川県藤沢市
江ノ島サムエル・コッキング苑

2005年6月13日
東京都世田谷区

2007年12月
神奈川県横浜市
横浜市こども植物園
樹皮

2007年4月
茨城県結城市
日本花の会さくら見本園
準備中
分 類 草本 区 分 常緑性宿根草(原種の一部は冬緑性宿根草)
科属 キンポウゲ科クリスマスローズ属
別名と外国名 別名と流通名:ハルザキクリスマスローズ、ヘレボルスハイブリット、クリスマスローズオリエンタリス、レンテンローズ、フユボタン
英名:Christmas rose,black hellebore,Lenten rose,
自生地(原産地) 原産地:ヨーロッパ、地中海沿岸地域、アジア
樹 高 15~30cm
開花期と結実期 花:12月下旬~3月中旬
特 性 半陰地(夏に直射日光があたらない落葉樹の下など)/耐陰性はやや強い/やや湿り気のある排水の良い土壌を好む/成長は緩やかだが大株になる/耐寒性強い(アルグティフォリウスは普通)/耐暑性はやや弱い/耐潮性はやや強い
植栽域 九州~北海道(アルグティフォリウスは関東以南)
美 性 豊富な花色と花模様、葉の形と茎の立姿を持ち、数えきれない程の顔が園芸家を魅了する。 早春の林床の冬枯れの中、ややうつむき加減に花をつける姿は、それだけでイングリッシュガーデンの景色を見せてくれる。 花色が白色や緑色のものならば、和風の庭にも良いアクセントとなる。 地植えする時は、うつむいて咲くため、花弁の内側だけでなく、裏側の色も鑑賞のポイントとなる。 また、咲き進むにつれて、萼が赤みを帯びるものと、緑になるものがあり、長く鑑賞したい場合は、これもポイントとなる。
用 途 花壇、地被、鉢植え、切り花
管 理 ・もともと病害虫が少ない花だが、高温多湿に弱く、休眠期にあたる夏は、木陰などで管理することが重要。
・年数を経ても、同じ草丈で草姿が乱れないが、株の込み具合で、古葉や生育不良の葉を取り除く。
・結実すると株が弱るので取り除く。
・種取りや枯葉除去で触る時は、品種によってかぶれるものもあるので注意する。
類似種と品種 20種ほどの原種があり、交配や選抜によって多くの園芸品種が作出されている。これらは、ガーデンハイブリッドと呼ばれる。
文 化 ・和名はクリスマスの頃、原種の一つヘルボルス・ニゲルが、バラに似た花を咲かせるため。
・別名のレンテンローズは、レント(キリスト教の四旬節)の頃に花を咲かせるため。
・明治初年に日本に渡来。国内の品種改良が盛んになったのは近年で、かつてより質の高い品種が出回るようになった。
・全草有毒で、属名は「食べると死ぬ」という意味。根はサポニンを含み、強心剤などに利用された。
・花言葉は「追憶」「私の不安を救ってください」「慰め」
メ モ  
事例写真 群植(東京都調布市神代植物公園。2009/3/28)
備 考 ・地被として利用する場合は、25株/㎡~36株/㎡程度で密植。
・メリクロン栽培苗が多く出回るが、種での栽培も容易で、3~4年で開花する。
参考文献
別冊NHK趣味の園芸 クリスマスローズのすべて
アーバンガーデニング
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