シダレザクラ 枝垂桜

Cerasus itosakura ‘Pendula’

優美で観賞価値の高い桜 indexへもどる
  
全景

2005年4月16日
埼玉県川口市

2005年4月3日
東京都調布市

2005年7月9日
神奈川県川崎市
樹皮

2005年4月3日
東京都調布市

2023年5月27日
東京都調布市
分 類
高木
区 分 落葉広葉樹
科属 バラ科サクラ属
別名と外国名 別名:イトザクラ(糸桜)、クサジザクラ、シダレヒガン、シダリザクラ/英名:rose-bud cherry
自生地(原産地) 園芸種
樹 高 10~15m
開花期と結実期 花:3月中旬~下旬/実:6月
特 性 日照は陽樹/成長は早い/浅根性/移植は若木以外はやや困難/煙害に弱い/大気汚染には耐えない/肥沃な深層土を好む
植栽域 北海道網走~九州
美 性 枝が枝垂れて風にそよぐ様が美しいので、傾斜地の上に植栽すると見事になる。また、樹形を観賞するため、樹林や群から少し離れた場所に、単独で植えるとよい。
用 途 公園樹、庭園樹、街路樹、独立樹
管 理 ・幼木の時、支柱をして頂枝を伸ばしてやらないと、幹が立たない。
・桜の枝は切り口から腐りが入りやすいので、癒合材を塗るなどして切り口を保護する。

・病害:てんぐ巣病など。
・虫害:アメリカシロヒトリ、ウメケムシなど。
類似種と品種 基本種:エドヒガン/類似種:ベニシダレ(花の色が濃い)、ヤエベニシダレ(花の色が濃く、八重咲き)
文 化

・特異な樹形のため、昔から社寺の境内に植えられることが多い。外国にも古くから知られていた。
・平安時代から栽培される最古のサクラ品種。

メ モ ・桜はほとんどの品種にしだれ性のものがあるが、普通シダレザクラといえば、この桜を指す。
・枝が枝垂れるのは、ジベレリンが十分に生成されず、枝の強度が不足するからと言われる。
備 考

・巨樹名木:三春の滝桜(福島県三春町。日本を代表する名桜の一つ。)
・巨樹名木:長興山のシダレザクラ(神奈川県小田原市。)
・巨樹名木:又兵衛桜(奈良県宇陀市。)

・名所:武家屋敷通りのしだれ桜(秋田県角館町。)

参考文献
「日本の桜」山と渓谷社
「樹に咲く花 離弁花1」山と渓谷社
「庭木と緑化樹 2落葉高木・低木類」誠分堂新光社
「樹木アートブック」アボック社
「樹木ガイドブック」加島書店
「花と樹の辞典」柏書房
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