スズカケノキ 鈴懸木

Platanus spp.

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全景

2006年7月 静岡県伊豆市

2010年4月18日
東京都立川市

2006年7月
静岡県伊豆市
樹皮

2006年3月
東京都立川市

2005年5月
東京都文京区
分 類
高木
区 分 落葉広葉樹
科属 スズカケノキ科スズカケノキ属
別名と外国名 別名:プラタナス/英名:sycamore、plane tree
自生地(原産地) 北米東部(アメリカスズカケノキ)、バルカン半島~ヒマラヤ(スズカケノキ)
樹 高 20~30m
開花期と結実期 花:4~5月/実:10~11月
特 性 日照は陽地/乾地湿地に強い/生長は極めて速い/耐潮性は強い(葉は褐変しやすい)/耐煙性は強い/病虫害に普通/耐風性は強い/萌芽力あり/移植容易/雌雄同株
植栽域 北海道南部~九州
美 性 異国情緒があって美しく風格もある落葉高木。特に秋の黄葉が少し散りはじめたころの雰囲気は素晴らしい。温帯の街路樹としては世界で最も普及している。大きい葉を持つため、全体のバランスのためにもできるだけ広いスペースを確保し、雄大な樹形とともに、鈴をぶら下げたように実る果実も楽しみたい。
用 途 公園樹、庭園樹、街路樹
管 理

・樹幹に空洞が生じやすく、強風時など倒伏の危険がある。
・街路樹では強剪定のために果実をつけることは少ない。

・病害:永年性がんしゅ病、ペスタロチア病など
・虫害:プラタナスグンバイ、テッポウムシ、アメリカシロヒトリなど

類似種と品種  
文 化

・名の由来は、果実が鈴をぶら下げたようになる様から。。
・全世界的な街路樹。
・花言葉:「天才」
・プラトンが、本種とオリーブの植えられているアカデミアの森で弟子達に哲学を教えたとされる。
・日本には明治末期に渡来。東京の新宿御苑、小石川植物園、興津の農研機構果樹研究所に植えられた。
・世界的に緑陰をつくる木として利用されている。
・世界5大並木樹(ボダイジュ、トチノキ、ポプラ、プラタナス、 ニレ)

識別ポイント

・葉による識別 ○スズカケノキP. orientalis…深く切れこむ。 ○アメリカスズカケノキP. occidentalis…浅く切れこみ。 ○モミジバスズカケノキP. x acerifolia…両者の中間。

メ モ

・プラタナス属は10種ほどが知られるが、日本に主に導入されているスズカケノキ、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキ。中でも利用されるのは、モミジバスズカケノキで、スズカケノキとアメリカスズカケノキの交配種。
・花の雌雄の見分け方は、赤く色づくのが雌花、緑色をしたままなものが雄花。
・繁殖は挿木。実生(取りまき)。

事例写真

並木1(東京都新宿区。新宿御苑)。2(2012/9/8)
並木34(東京都新宿区。新宿御苑。2022/11/13)
黄葉(埼玉県戸田市。2007/11/24)
高生垣風仕立(群馬県前橋市ぐんまフラワーパーク。2014/10/19)
街路樹(イギリス ロンドン チェルシー。2018/9/24)

備 考  
参考文献
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