<植木の病害虫>

ルビーロウムシ

Ceroplastes rubens
ルビーロウムシ
2010年7月13日 神奈川県厚木市
成虫。ゲッケイジュに寄生

症状

・ゲッケイジュ、ヒサカキ、カキノキ、柑橘類、モチノキなどに発生する吸汁性昆虫。
・葉や枝に寄生し、多発するとすす病を併発する。

病原菌と発生条件

・カメムシ目ヨコバイ亜目カタカイガラムシ科の吸汁性昆虫。
・体長は5mm内外。年一回発生。雌成虫で越冬。
5月下旬から6月下旬にかけて約1000粒産卵する。
・ふ化した幼虫は移動して枝に定着し、ろう物質を分泌しながら成長し、8月下旬から9月中旬頃に成虫になる。
・雌成虫は頭も脚もほとんど退化し、移動しない

防除法

・補殺。
・風通しを改善するような剪定を行なう。
・体を覆うろう物質のため、薬剤散布は直接かかりにくいことから、効果が出にくい。そのため、幼虫が未発達である7月上旬頃の薬剤散布や樹木の休眠期のマシン油乳剤散布が最も効果的とされる。(ただし、防除効果は見えづらい。)
・天敵に土着の寄生蜂であるルビーアカヤドリコバチがいる。寄生されると介殻が黒変する。

備考

・名の由来は、成虫の背面を包むロウ物質が赤紫色で宝石のルビーを連想させることから。
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