<植木の病害虫>

タマカタカイガラムシ

Eulecanium kunoense



2015年5月2日 横浜市西区
雌成虫



2015年5月2日 横浜市西区
雌成虫断面(卵)



2015年5月2日 横浜市西区
雌成虫と終齢幼虫の脱皮殻)

症状

ウメ、アンズ、スモモ、リンゴ、サクラ、カナメモチなどバラ科植物に発生する。木の幹・枝に付着して樹液を吸汁し、大発生すると樹勢低下を招く。すす病を誘発する。

生態と発生条件

・年1回の発生。終齢幼虫で越冬。
・幼虫の孵化は5月下旬~6月中旬。葉裏に生息する。11月頃、枝・幹に移動し越冬。
・雌成虫は球形で、径4~5mmほど。赤褐色~暗褐色。暗色の横紋は、死後見えなくなる。
・分布は北海道~九州。

防除法

補殺。固めの歯ブラシなどで。
体を覆うろう物質のため、薬剤散布は直接かかりにくいことから、効果が出にくい。そのため、幼虫孵化直後の薬剤散布が最も効果的。
・冬季のマシン油乳剤の散布。

備考

大発生すると、天敵であるアカホシテントウも発生することが多い。捕食されたタマカタカイガラムシ雌成虫には円形の穴があく。

2015年5月2日 横浜市西区
アカホシテントウ幼虫。

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