<植木の病害虫>

ツツジグンバイ

Stephanitis pyrioides
ツツジグンバイ成虫(ヒラドツツジ)
成虫(ヒラドツツジ)
2016年10月16日 横浜市都筑区


ツツジグンバイの被害(ヒラドツツジ)
被害葉(ヒラドツツジ)
2011年9月11日 横浜市栄区

ツツジグンバイの被害(ヒラドツツジ)
被害葉の葉裏(ヒラドツツジ)
2011年9月11日 横浜市栄区

症状

グンバイムシ科の吸汁性昆虫。
成虫と幼虫が葉裏で吸汁する。吸汁されたところは葉表からも、かすり状となる。ひどくなると葉全体が白っぽくなったり、落葉を起こす。
葉裏には黒いゼリー状の糞や脱皮殻がつき、美観上問題がある。

害虫と発生条件

・サツキツツジ、オオムラサキツツジ、シャクナゲなどツツジ科の植物に発生。
・成虫は年3~4回発生。4~10月。
・落葉の下などで卵で越冬し、4月頃から活動を始める。
・幼虫は体長2mm前後。黒色で、黒棘が多数生える。
・成虫は体長4mm前後。体色は淡黄色に黒褐色の斑紋があり、透明な翅がある。体形は軍配に似て、平たい。
・分布は、本州から沖縄。

防除法

・薬剤散布は、オルトラン液剤などの浸透移行性殺虫剤が効果的。
・枝抜きをするなど、風通しの改善。

備考

・高温乾燥の年に多発しやすい。
・ハダニやスリップスの被害と似るが、葉裏にゼリー状の黒い糞がつくことで区別できる。
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