イヌマキ 犬槇

Podocarpus macrophyllus D. Don

民家を潮風から守り続けた常緑樹 indexへもどる
全景

2006年10月21日
千葉県千葉市
準備中
2005年8月
千葉県佐倉市
樹皮

2009年10月
神奈川県横浜市

2005年8月
千葉県佐倉市
分 類
高木
区 分 常緑針葉樹
科属 マキ科マキ属
別名と外国名

別名:マキ、クサマキ/英名:longleaf podocarpus,southern yew

自生地(原産地) 関東以西、四国、九州、沖縄、中国、台湾/海岸近くの山地
樹 高 8~25m
開花期と結実期 花:5月/実:9~10月
特 性 日照は陰地(陽地にも向く)/生長はやや遅い/耐煙性は強い/耐潮性は強い/萌芽力あり/湿地に耐える/雌雄異株
植栽域 茨城、新潟県以西~沖縄
美 性 その他の針葉樹に比べ大きく扁平で細長い葉をしているのが特徴。大木になり、自然樹形はややくずれた卵形で、葉は濃く、暗い緑色である。海岸近くで、防潮、防風のための生垣として植えられることが多い。また、刈込に耐えるため、和風庭園では仕立物がよく用いられる。
用 途 公園樹、庭園樹、生垣
管 理

・関東では稚苗のうちは防寒して、乾燥害に注意。
・5~7月に整姿剪定をする。

・病害:すす病、ペスタロチア病など
・虫害:マキアカマルカイガラムシ、ハマキムシ、マキシンハアブラムシ、アオドウガネ、ケブカトラカミキリムシなど

類似種と品種 類似種:ラカンマキコウヤマキ
文 化

・名の由来は、コウヤマキを本槇というのに対して似て非なる意からでた。
・花床は赤紫色に熟し、水分に富み、肉質で甘味があり生食可。
・材は丈夫で美しく、耐水性がありシロアリに強いので、一級の建築材となる。沖縄では特に珍重される。
・千葉県の県木。

メ モ ・種子は枝についたまま発根することもある。
・実のように見える花托は黒紫色に熟し、甘みもあり食べられる。
・ヒヨドリなど中型の鳥の営巣木として、よく利用される。
事例写真  
備 考  
参考文献
「コニファーズブック」,柴田忠裕,グリーン情報,1999
「コニファー 楽しみ方と育て方」,柴田忠裕,淡交社,2023.3
「コニファー きれいに育てる全テクニック」,尾上信行,小学館,2006.9
「コニファーガーデン―園主が教える選び方・育て方」,高橋護,農山漁村文化協会, 2007.7 など

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