クチナシ 梔子

Gardenia jasminoides Ellis F. grandiflora Makino

日陰に咲く清涼な花木 indexへもどる
全景

2005年7月10日 東京都北区
ヤエクチナシ

2005年7月
東京都調布市

2005年6月
東京都世田谷区
樹皮

2006年11月
埼玉県川口市

2023年7月2日
神奈川県相模原市
分 類
低木
区 分 常緑広葉樹
科属 アカネ科クチナシ属
別名と外国名 別名:ガーデニア、サンシシ、サンシチ/英名:Cape jasmin、gardenia/中国名:梔子
自生地(原産地) 静岡県以南、四国、九州、沖縄/朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ半島/林縁部
樹 高 1~3m
開花期と結実期 花:6~7月/実:11~12月
特 性 日照は中庸~陰地/成長は早い/耐潮性は強い/耐煙性は強い
植栽域 本州太平洋側~九州
美 性 枝はよく分枝し株立状となる。葉は長さ5~11cmの長楕円形で光沢のある深緑色をし、全縁。初夏に芳香のある白花は枝先につける。花は落花前に黄変。その後、果実は橙色となる。
用 途 庭園樹、公園樹、切り花
管 理 ・花を楽しむための剪定は、花後すぐが望ましいが、遅くとも花芽形成の始まる6~7月までに行なう。

・病害:褐色円星病、さび病など。
・虫害:オオスカシバ、カイガラムシ類など。
類似種と品種 品種:マルバクチナシ、ヤエクチナシコクチナシ
文 化

・名は、果実が熟しても口を開かないことからという説が有力。
・果実は無毒のため、黄色染料として、食品や布などの染色に利用された。正月の栗きんとん、黄飯など。
・花も食用できる。
・果実は漢方で「山梔子(さんしし)」と呼ばれ、利尿や解熱剤として用いられる。
・古くから親しまれた庭木で、「日本書紀」にも記述がある。
・碁盤の脚の形状は、クチナシの果実から採られている。「勝負ごとに口出し禁止」の意味合いから。
・三大芳香花(キンモクセイ、ジンチョウゲ)のひとつ。また、中国の「七香」のひとつ。(梅、百合、菊、桂花、マツリカ、水仙、梔子)
・市の花:埼玉県八潮市、静岡県湖西市、愛知県大府市、奈良県橿原市など。

メ モ

・栽培種は、自生種に比べ花がやや大きい傾向がある。
・繁殖は実生、挿木。

事例写真 玉物(東京都葛飾区)
生垣(横浜市港南区。日野中央公園。2015/5/22)
備 考 ・西洋で改良されたオオヤエクチナシは別名ガーデニアと呼ばれ、花がより大型で、バラの花を思わせる八重咲き品種。
参考文献
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