ハナショウブ 花菖蒲 |
Iris ensata var.ensata |
江戸の園芸文化を伝える花 | indexへもどる |
全景 | 花 | 花 |
![]() 2007年6月3日 神奈川県相模原市 相模原公園 水無月園 |
![]() 2007年6月3日 神奈川県相模原市 '水の光'(江戸系) |
![]() 2007年6月3日 神奈川県相模原市 '曙光'(伊勢系) |
花 | 葉 | |
![]() 2007年6月3日 神奈川県相模原市 '雪嶽山'(肥後系) |
![]() 2006年4月 神奈川県相模原市 |
分 類 | 地被 | 区 分 | 夏緑性宿根草 |
科属 | アヤメ科アヤメ属 | ||
別名と外国名 | 別名:ショウブ、ハナアヤメ/英名:Japanese iris,Japanese water iris | ||
自生地(原産地) | 日本に自生するノハナショウブを元に改良された園芸品種 | ||
樹 高 | 50~120cm | ||
開花期と結実期 | 花:6~7月 | ||
特 性 | 日当りで花をつける/湿り気のある土壌を好む、畑地でも良く育つ/強酸性地を好む/耐寒性強い/耐暑性普通 | ||
植栽域 | |||
美 性 | 自生種であるノハナショウブを改良した園芸品種群。梅雨の頃、艶やかな大輪の花を咲かせる姿は、豊穣で静謐な水辺空間を演出してきた。数千を超える品種があるとされ、花の大きさや花形、花色も多様な古典園芸植物。 | ||
用 途 | 水辺植栽、公園植栽、修景植栽、庭植、グラウンドカバー、鉢植、切花 | ||
管 理 | ・普通の土壌で十分に生育する。花時の演出以外は水を溜めない。 ・株分は2~3年ごとに必ず行なう。 ・肥料は開花後から秋まで十分に与える。 ・病害:リゾクトニア立枯病、ハナショウブ紋枯病など ・虫害:アヤメキバガ、コガネムシ類、ヨトウムシ、アヤメツブノミハムシ、カンザワハダニなど。 |
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類似種と品種 | 原種:ノハナショウブ 類似種:カキツバタ、アヤメ、ダッチ・アイリス、ジャーマンアイリス、イチハツ、シャガ |
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文 化 | ・江戸時代、各地の山野(東北地方?)に自生していたものから花色や形の変化したものが江戸に運ばれ、交雑や選抜により多様な品種が生まれていったと考えられている。 ・改良された地域などにより、いくつかの系統に分けられる。 長井古種はノハナショウブの面影を残す品種群。江戸系は様々な花形をもつ美しさと集団美が特徴。 肥後系は鉢植で鑑賞するために改良され、最も豪華な花を咲かせる。伊勢系は花弁が垂れ下がり、繊細で優美。 |
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識別ポイント | ・「いずれアヤメかカキツバタ」という慣用句があるが、アヤメは①花弁の基部の模様が網目状で、②葉の中脈が目立たない。ハナショウブは①花の基部に黄色の菱形紋があり、②葉の中脈が隆起し目立つ。カキツバタは①花の基部に白い筋が入り、②葉の中脈がなく、幅が前2種に比べ、倍近く2~3cmになる。 |
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メ モ | ・一つの花の寿命は2~3日程度。 | ||
事例写真 | ・名所:水郷佐原水生植物園(千葉県香取市) ・名所:水郷潮来あやめ園(茨城県潮来市) |
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備 考 | ・原種のノハナショウブは日本列島、朝鮮半島、中国東北部、ロシア極東部に分布。 |
参考文献 「ペレニアル(宿根草)ガーデン」小学館 「色分け花図鑑 花菖蒲」永田敏弘 学研 「世界のアイリス」日本花菖蒲協会編 誠文堂新光社 「園芸百花」筑摩書房 |
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