<植木の病害虫>

スゴモリハダニ類

Stigmaeopsis spp.

2010年12月 東京都
葉表 被害部



2010年12月 東京都
成虫と卵

症状

タケ・ササなどの葉表に不規則な雲紋状の黄変部が多数見られ、葉裏にクモの巣状の白い膜が張られる。この中にダニが群生する。発生初期では膜は見られず、被害葉に潜伏している。気温が高く、乾燥する時期に発生が多い。

生態と発生条件

・4~11月に成虫・卵・幼虫がみられる。6~7月ごろが最も多い。
・成虫は体長 0.5mm で淡黄緑色。卵は径 0.1mm ほど。
・分布は北海道~九州。

防除法

・被害葉は集めて土中に埋めるか焼却処分に出す。
・被害期にテルスター・テデオンなどの殺ダニ剤を2~3回散布する。これまで多用されていたケルセンについては農薬登録中止になっている ( 平成 16 年 ) 。
・予防として、乾燥期の散水や冬季のマシン油乳剤の散布も殺卵に効果がある。

備考

 

2010年12月 東京都
成虫と卵。

2010年12月 東京都
葉裏 巣と脱皮殻。

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