<植木の病害虫>

ツツジ類もち病

Exobasidium sp.
ツツジもち病罹病部
病徴 ヒラドツツジ
2020年6月8日
横浜市青葉区

ツツジもち病罹病部
病徴 ヤマツツジ
2023年6月10日
東京都調布市

ツツジもち病罹病部
病徴 ヒラドツツジ
2020年5月29日
横浜市青葉区

ツツジもち病担子器
担子器 ヤマツツジ
2023年6月11日

ツツジもち病肥大化した葉の細胞
肥大化した葉細胞 ヤマツツジ
2023年6月11日

症状

5~6月(条件により9月も)、葉が丸みを帯びて膨らむ。初めは淡緑色で、次第に白い粉に覆われる。膨らんだ葉は褐変し脱落する。樹勢に大きな影響はないが、見た目が嫌われる。

病原菌と発生条件

・担子菌類
・ツツジ類、サツキ類などに発生する。
・病原菌は4種以上が知られ、ツツジの種類によって異なる。Exobasidium japonicum(ヤマツツジ,サツキなど)、 Exobasidium cylindrosporum(オオムラサキ、モチツツジ、リュウキュウツツジなど)、 Exobasidium sakishimaense(サキシマツツジ)など。
・主に4個の担子胞子を生ずる。担子胞子は長円形~腸詰形、無色。11-20×2.5-4.5μm。

防除法

・葉が白くなるまでに、罹病葉の除去。

備考

参考文献:
花木・鑑賞緑化樹木の病害虫診断図鑑,法政大学植物医科学センター,大誠社,2020 ほか


オオムラサキツツジ
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