スダジイ 椎

Castanopsis cuspidata var. sieboldii

昼なお暗い照葉樹林の主だった indexへもどる
全景

2005年7月 茨城県下妻市

2010年5月7日
福岡県福岡市

2005年7月
茨城県下妻市
樹皮

2006年11月
神奈川県川崎市

2005年4月
東京都調布市
分 類
高木
区 分 常緑広葉樹
科属 ブナ科シイ属
別名と外国名 別名:シイ、イタジイ、ナガジイ/中国名:柯樹
自生地(原産地) 福島・新潟県以西、四国、九州、済州島/山地
樹 高 20~30m
開花期と結実期 花:6月
特 性 日照は中庸樹~陰樹/生長は速い/耐潮性は強い/耐煙性は強い/深根性/萌芽力あり/移植は容易
植栽域 東北南部以南~沖縄
美 性 照葉樹林の代表種。暖地の山地に生え、大木になる。樹形は不整形で、半球状の大きな樹冠をつくる。葉は厚い革質で、表面が深緑色で葉裏は灰褐色。樹冠下は密生した葉により薄暗くなり、他の植物もほとんど生えない。重厚で落ち着きのある樹であり、江戸時代から昭和の初めまで、その渋さが好まれた。秋にはドングリをつけ、食べられる。
用 途 公園樹、庭園樹、生垣、環境保全林
管 理 ・刈込に耐え、各種の仕立物、高生垣やずんど切りも行なわれる。
・冬季の移植は、枯死の危険があるため避ける。

・病害:材質腐朽病(コフキタケ、ベッコウタケなど)、絹肌病、天狗巣病など
類似種と品種 園芸品種:斑入種/類似種:ツブラジイ
文 化

・種子はあくが少なく、生食できる。炒ると栗に似た味がして、食べやすくなる。
・材は建築材、器具材、シイタケのほだ木に利用。樹皮はタンニンを多く含み、染色に利用される。

メ モ

・雌雄同株。

事例写真 芽だし
満開の樹冠(福岡県太宰府市。2010/5/7)

・巨樹名木:「伯耆の大シイ」(樹高15m、幹回り11.4m。国指定天然記念物。鳥取県東伯郡琴浦町。2009/9/21)
備 考  
参考文献
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