カンツバキ 寒椿

Camellia hiemalis Nakai

古風な味わいをもつコンパクトなツバキ indexへもどる
全景

2006年2月
東京都葛飾区

2003年12月14日
東京都調布市神代植物公園

2006年8月
神奈川県川崎市
樹皮
準備中 準備中
分 類 低木 区 分 常緑広葉樹
科属 ツバキ科ツバキ属
別名と外国名 別名:獅子頭(シシガシラ)
自生地(原産地)  
樹 高 1~1.5m
開花期と結実期 花:12月~2月
特 性 中陽樹/萌芽力旺盛で刈込に耐える/適潤な肥沃地を好むが都市環境にも耐える/移植は容易
植栽域 九州、四国、本州
美 性 サザンカ系の品種のひとつ。枝葉が密に茂り、樹形が横張りであるため、寄植えや根締め、境栽に広く利用される。サザンカに似た細かい濃緑色の葉に、真冬につける真紅の花をつける様はコントラストがあり、目をひく。冬の庭園の彩りになっている。
用 途 庭園樹、公園樹、鉢植え
管 理 ・排水さえよければ、庭植え、鉢植えとも育てやすく手間がかからない。排水の悪いコンクリートブロック脇などでは、数年を経て根腐れを生じ、次第に枯れ込んでいく。

・病害:すす病、炭疸病、菌核病、もち病など
・虫害:チャドクガ、カイガラムシ類、アザミウマ類など
類似種と品種 類似種 サザンカヤブツバキなど。

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文 化

・古い品種。関西では獅子頭、関東では1933年以降、寒椿と呼ぶことが多い。
・カンツバキ群園芸品種の交配親となった品種。

識別ポイント

・サザンカとの相違点は、香りがなく、花弁が雄しべと癒着し、雌しべの子房に密毛がある。

メ モ ・三重県菰野(こもの)町千草の「奥郷の寒椿(県指定天然記念物)」は、日本最大、最古の古木。
事例写真

全景(東京都調布市。神代植物公園。2021/12/11)
境栽(愛知県名古屋市。東山動植物園。2022/3/11)

備 考  
参考文献
「NHK趣味の園芸人気品種と育て方ツバキ、サザンカ」日本放送出版協会
「花づくり大百科保存決定版」主婦の友社
「最新日本ツバキ図鑑」日本ツバキ協会編,誠文堂新光社,2010.1
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