サザンカ 山茶花

Camellia sasanqua Thunb.

赤く咲いても冬の花 indexへもどる
全景

2004年11月
神奈川県川崎市中原区
等々力緑地

2004年11月
神奈川県川崎市

2005年8月
東京都世田谷区
樹皮

2005年
東京都世田谷区

2006年8月
神奈川県川崎市
分 類
高木
区 分
常緑広葉樹
科属 ツバキ科ツバキ属
別名と外国名 別名:ヒメツバキ、コカタシ、カタシ/中国名:茶梅
自生地(原産地) 山口(萩市)、四国(西南部)、九州、沖縄。日本固有/山地林内や林縁
樹 高 2~10m
開花期と結実期 花:10~12月
特 性 日照は陰樹/生長はやや遅い/耐潮性はやや強い/耐煙性はやや強い/耐風性は強い/萌芽力あり
植栽域 東北中部以南~沖縄
美 性 樹形は卵形。他の花の少ない冬に花をつけ、園芸品種も多く花の形態は様々だが、原種は白色五弁花。濃緑色の葉は光沢をもち革質。ツバキより南方系の樹なので、寒さを嫌う。
用 途 公園樹、庭園樹、生垣
管 理 ・ 花後、徒長枝など樹形を乱す枝を剪定する。
・ 花芽形成は、前年の夏(8~9月)。

・病害:すす病、炭疸病、花腐れ菌核病、もち病など
・虫害:チャドクガ、カイガラムシ類、アザミウマ類など
類似種と品種 類似種:ヤブツバキ、ユキツバキ/園芸品種:多数。

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文 化

・種子から油が採れ、食用油、髪油として利用される。絞りかすは水田の殺虫剤。
・材は堅く緻密。建築、細工物、彫刻材として利用。また、良質の薪炭材。
・栽培が盛んになったのは江戸時代。多くの園芸品種が生まれ、11代将軍家斉も愛好したとされる。
・ヨーロッパへは、1712年にドイツの博物学者エンゲルベルト・ケンペルによって紹介された。
・神戸市の市の木。

メ モ

・佐賀県背振山にある純林は、「千石山サザンカ自生北限地帯」として国指定天然記念物指定(1924年)。
・山口県萩市の指月山に自生の北限が発見されている。こちらも鳥類の繁殖地および暖地性照葉樹林の植物相などにより、国指定天然記念物指定(1971年)。
・サザンカの生垣には主に立性の品種‘乙女サザンカ’‘緋乙女’‘勘次郎(立寒椿)’など、境栽垣には横張性の‘獅子頭(寒椿)’、‘富士の峰’‘昭和の栄’などが利用される。

事例写真  
備 考  
参考文献
「ツバキ、サザンカ」NHK出版
「日本ツバキ・サザンカ名鑑」,日本ツバキ協会編,誠文堂新光社,2001.4
「最新日本ツバキ図鑑」日本ツバキ協会編,誠文堂新光社,2010.1
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