サツキ 皐月・五月

Rhododendron indicum

川岸の岩場に自生する丈夫な低木 indexへもどる
全景

2004年5月23日
東京都立川市

2005年5月26日
東京都世田谷区

2005年5月
東京都調布市
冬姿
準備中
2005年2月 東京都豊島区
分 類
低木
区 分
常緑広葉樹
科属 ツツジ科ツツジ属
別名と外国名 別名:サツキツツジ(皐月躑躅)
自生地(原産地) 本州(神奈川県西部・中部地方~近畿地方、山口県)~九州(屋久島)
樹 高 0.3~1m
開花期と結実期 花:5~7月上旬
特 性 陽樹~中陽樹/樹勢が強い/萌芽力強い、剪定に耐える/移植は容易/土地は選ばない/湿害に弱い
植栽域 北海道~九州
美 性 花弁は厚く中輪で花つきがよく、鑑賞価値が高い。また、冬季には葉が赤茶色~紫色に美しく紅葉し、独特な姿になる。萌芽力が強く、葉が細かく密生することから、根締めや刈込に使いやすい。根張りが良いため、石垣の間に植栽するのも良い。日本庭園の刈込にはよく使われているが、洋風の庭にも調和する。
用 途 庭園樹/公園樹/生垣/盆栽、鉢植
管 理 ・翌年も花を咲かせるには、剪定は花後すぐ~7月までに行なう。
・大きさを維持するには、毎年の刈込みが必要。当年枝で、葉を少し残した程度の強さで剪定するのが、基本。
・時には、混みすぎた枝を抜いたり、前年枝までの切戻しも良い。
・花がら摘みは、翌年の花つきをより良くするために行なう。

・病害:褐斑病、花腐菌核病、もち病、ペスタロチア病など。
ツツジグンバイ、ベニモンアオリンガ、チャノキイロアザミウマ、ハダニ類(フシダニ)、アブラムシ類、ゴマフボクトウ、ルリチュウレンジなど。
類似種と品種 品種:'一生の春'、'大盃'など:類似種:ヤマツツジクルメツツジ
文 化 ・和名の由来は、他のツツジ類より花期が遅く、陰暦の5月に花が咲くことによる。・盆栽や鉢植、庭木として栽培されている。江戸時代から栽培が始まり、マルバサツキとの交配によって、変化に富んだ多様な品種が作られ、現在では2000以上の品種が知られている。
メ モ ・サツキは、花が終わるとすぐに翌年の花芽を形成することから、花が終わった直後に剪定するのがよい。(KK)
・ツツジ類は連作障害を起こしやすい。ツツジ類を再植するときは土壌改良などの対策をとるとよい。
事例写真

石積の間に植栽(神奈川県小田原市。2012/6/3)
群植列植(東京都新宿区。2013/5/21)

備 考 ・三重県鈴鹿の「三重サツキ」は東京オリンピックの特需によって全国的な産地となった。
・挿木、実生、取り木(挿木が一般的。適期6月上旬)
・まれに秋に花をつける(返り花)。
参考文献
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